WiMAXを快適に使いこなしたい

まだあまり聞き馴染みのない『00000JAPAN』

楽しいネットライフ地震や台風、洪水などの大規模な災害が発生すると、インターネット回線が混雑して
中々接続できなくなることがありますが、このような際に便利なのが『00000JAPAN』です。
『00000JAPAN』とは、地震や台風、洪水などの大規模な災害が発生した際に、
被災地域の人々が情報収集や安否確認などを行いやすくするために提供される
無料の公衆Wi-Fiスポットのことを指します。

Wi-Fiスポット

2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに整備されたWi-Fiサービスで、
2016年4月に発生した熊本地震から運用が開始されました。基本的には、
各通信会社が提供するWi-Fiスポットに誰でも認証なしで接続できるようにするサービスとなっています。

そのため、公衆のWi-Fiスポットの近くにいなければ利用できませんが、
避難所などに臨時で設置されるアクセスポイントから利用できるケースもあります。

なお、『00000JAPAN』は原則として災害発生から72時間以内に提供されます。
これは、災害発生時における人命救助のタイムリミットとされる72時間の壁を超える前に、通信手段を確保しておくためです。
また、先頭が『0000』になっているのは、数あるSSIDの中から見つけやすいようにするためで、
外国人観光客などの海外の方でも理解しやすくするために『JAPAN』という名称が付けられています。

『00000JAPAN』の使い方

『00000JAPAN』の使い方は非常に簡単で、スマホやタブレットなどの端末でWi-Fi設定をONにした状態で、
ネットワークの選択画面で『00000JAPAN』のSSIDを選択するだけで利用することができます。
どの通信会社と契約していても利用できますし、IDやパスワードを入力する必要もありません。

『00000JAPAN』は、大規模災害が発生した際に非常に便利な無料Wi-Fiサービスではありますが、
通信の暗号化などのセキュリティ対策は講じられていません。

ネットのセキュリティ

そのため、個人情報が含まれる内容の通信を行わないとともに、必要な情報を収集したり安否確認したりした後は、接続を解除しておくことが大切です。

まず端末のWi-Fi設定画面から『00000JAPAN』の横にある「iマーク」をタップして、「このネットワーク設定を削除」をタップ、
「自動接続」をオフにすることで接続を解除することができます。この手順を踏めば、自動的に接続されることも防止できますが、
再び利用したい場合はSSIDの選択画面から『00000JAPAN』を選択してください。

なお、大規模災害が発生した際は『00000JAPAN』の利用も混雑する恐れがあります。
場合によってはWi-Fiに接続できない方も発生する可能性があるため、必要最低限の利用に留めることが大切です。